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『盲目的な恋と友情(辻村深月)』の感想を紹介【ネタバレなし】

こんにちは、うさみです。 今回は辻村深月さんの『盲目的な恋と友情』を極力ネタバレなしでご紹介します。

男女の恋と女同士の友情がもたらす愛憎劇。人の闇を垣間見るようなダーク小説です。

内容紹介

素晴らしい美貌を持つ蘭花(らんか)は初めて恋に落ち、どうしようもない感情に翻弄されながら恋愛に溺れていく。そしてその歳月を友人・留利絵(るりえ)はまた別の想いで送っていた。二人の視点から歳月を振り返る時、新たな真実が浮かび上がる。

読んだ感想

タイトル通り、盲目的な恋と盲目的な友情のお話です。

前半は『恋編』として元タカラジェンヌの母を持ち、自信も素晴らしい美貌の持ち主・蘭花が主人公となって話が進みます。そして後半は『友情編』として蘭花の友人・留理絵が主人公となります。前半で描かれた蘭花の恋を留理絵の立場で見つめる事で衝撃の事実が浮かび上がってくるというストーリー。恋愛と友情がからんだミステリです。

 

主人公は蘭花のようで、読み終わると留理絵が主人公のように感じます。それだけ留理絵のインパクトが強かったです。主に後半の『友情編』で描かれる女の嫉妬や憎悪がとても歪んでいて、同じ女として気持ちがわかるようなわからないような・・・(笑)

タイトルで「盲目的な」と表現されているのは、「歪んだ」という言葉に置き換えられるのですが、歪んだ愛情と友情は読んでいて気持ちの良いものではないのでちょっと後味が悪い小説でもあるかなと思います。

ただ、ミステリ要素を含んでいるので最後にどういう結末になるのかはドキドキしながら読み進められたのは良かったです。私は後味が悪いのも含めて面白かったと思いますが、好き嫌いが分かれるかもしれません(>_<)

 

世間の評価

結構酷評が多いのが正直なところです。やはり女(主に留理絵)の歪んだ感情が「読んでいて気分が悪くなった」「後味が悪い」という感想につながるようです。

さらにこの小説は句読点(、)が多くなっているんです。それが読みにくいという意見もありました。ただ私は、句読点を多くすることでこの小説の独特の空気感が作られているなと感じました。ところどころでまるで詩のような雰囲気を感じます。私は嫌いじゃないですが、苦手な人は読みにくいかもしれませんね(汗)

その詩的な雰囲気が「適当に書き流したような印象を受けた」「もっと丁寧に書いてほしい」という意見にもつながっています(>_<)これは辻村さんのファンの方の辛辣な意見でしょうね・・・。

 

こんな人におすすめ

  • 後味の悪い小説でも平気!
  • 女の醜い感情を描いた小説が読みたい
  • 男性より女性向け

 

商品情報

単行本

文庫本

 

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