『アジアンタムブルー(大崎善生)』の感想【ネタバレなし】

管理人リナ

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こんにちは、リナです!今回は大崎善生さんの『アジアンタムブルー』を極力ネタバレなしでご紹介します。

「愛する人の死後、それでも人は立ち上がり生きていく」そんなメッセージを感じる透明感のある感動恋愛小説です。

あらすじ

末期がんで恋人を失った僕はデパートの屋上で空を見上げてばかりいた。

南仏ニースでの彼女との最期の日々を思い出しながら、ただひたすら憂鬱の中にいた。それでも僕は生きていかなくてはいけない。

憂鬱の中から立ち上がるアジアンタムのように、強く生きていこう・・・。

読んだ感想

主人公は前作『パイロットフィッシュ』でも主人公だった山崎という男性です。

アダルト雑誌の編集者を務める山崎と恋人・葉子の物語。

葉子が末期がんだと判明してから、残された1ヶ月を南仏ニースで過ごす二人の最期の時間を綴った作品です。

葉子が亡くなってしまうので、そのあたりはやっぱり泣けますね。

山崎も葉子もとても個性的な人間です。現実にいそうで、でもいたら相当な変わり者扱いされていそうな、そんな感じのキャラクターです。

そんな二人の互いへの愛情を感じるほど、葉子の死は涙を誘うでしょう。

さて、小説の題名になっている『アジアンタムブルー』という名前。

アジアンタムとはシダ科の観葉植物です。イチョウのようなハート型の葉っぱがかわいい植物ですが、とても繊細で一度枯れ始めると手の施しようがないほどになってしまいます。

それでももう一度息を吹き返して復活することがあるそう。そんな『アジアンタムブルー(憂鬱)』の状態の中から抜け出して、強く生きていこうとする様を描いたのがこの小説なのです。

前作 『パイロットフィッシュ』の続編にはなりますが、時系列として『パイロットフィッシュ』よりも過去のお話になります。

前作も面白くておすすめなのですが、個人的には今作の『アジアンタムブルー』だけを読んでほしいなと思います。

2作は主人公が一緒で周りの登場人物もかぶっているのですが、今作で葉子を失った主人公と『パイロットフィッシュ』の主人公が同一人物とすると、違和感があるのです。

時系列もごちゃごちゃするので、どちらかだけを読む方が良いのかなと思っています。その上でどちらがおすすめかというと、断然今作です

管理人リナ

管理人リナ
作者の大崎善生さんは村上春樹さんの影響を受けているようです。とても優しい透明感のある作風が特徴的で、感傷的で感動するお話にぴったりです♪

 

主人公の職業(アダルト雑誌編集長)の関係もあってか、性的表現が多く出てきます。苦手な方はご注意ください。

 

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世間の評価

病気を題材にした典型的な感動小説でありながら、繊細な作風が相性良く、評価を上げている気がします。

「感動して泣いた」という人も多いですよ。人前で読むのは避けた方が良いですね。

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こんな人におすすめ

  • 感動したい
  • 泣きたい
  • 恋愛小説を読みたい

 

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