『儚い羊たちの祝宴(米澤穂信)』の感想・あらすじ/ラスト一行でとどめを刺される

管理人リナ

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こんにちは、リナです!今回は米澤穂信さんの『儚い羊たちの祝宴』を極力ネタバレなしでご紹介します。

最後の1行で読む者を戦慄させる、耽美で恐ろしいダークなミステリー短編集です。

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『儚い羊たちの祝宴』のあらすじ

儚い羊たちの祝宴 感想

読書サークル「バベルの会」に関わる、目的のためなら手段を選ばない少女たち。

次々と起こる凄惨な事件。

そして‟ラスト一行”で彼女たちの甘美な語り口で明かされる、恐ろしい真実とは…。

『儚い羊たちの祝宴』の感想

夢想家のお嬢様たちが所属する、大学内の読書サークル「バベルの会」

そんな「バベルの会」に所属しているお嬢様本人が主役の話もあれば、お嬢様にお仕えする使用人が主役といった話もあり、5つ全ての話に何らかの形で「バベルの会」が出てきます。

語り口は全て少女たちの一人称で、丁寧かつ優美な敬語口調で、静かに淡々と物語が綴られていきます。その妖艶さと優美さはまるで、読む者を酩酊させる魔力を持っているよう・・・。

読み終わった瞬間、背筋がすっと寒くなるものから、まるで氷のハンマーで殴られたかのような衝撃を受けるものまで、各話の読後の感覚は様々!

しかし、どのエピソードにも共通して言えるのは、結末に至るまでのダークな世界観。ただのミステリではなく、ホラーを感じさせるダークミステリーです。

管理人リナ

管理人リナ
正直、こわっ!ってゾクゾクしました。
儚い羊たちの祝宴 表紙

そしてこの小説の魅力は、なんといっても‟ラスト一行の衝撃”

例えば最初の「身内に不幸がありまして」は、資産家の丹山家のお嬢様にお仕えしている夕日という少女の手記が語られていくスタイル。

夕日とお嬢様との関係性が綴られ、やがて丹山家で事件が起こり、そして最後の最後に犯人がわかります。

「犯人が誰か」というのも衝撃ですが、その動機がラスト一行で明らかになって、最後の衝撃を与えて幕を閉じるのです。

管理人リナ

管理人リナ
こんな感じで5つの話全てが読者を夢中にさせ、飽きさせない魅力を持っています。

 

本作は「このミステリーがすごい!2010年度版」で作家別得票数が第1位だった作品。

残念ながらランキングBEST10には入っていませんが、注目された作品なのが頷ける1冊でした。

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