『光の帝国~常野物語~(恩田陸)』の感想・あらすじ【ネタバレなし】

管理人リナ

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こんにちは、リナです!今回は恩田陸さんの『光の帝国~常野物語~』を極力ネタバレなしでご紹介します。

不思議な優しさと儚さを兼ね備えた、常野物語シリーズ第1作目です。2001年に前田愛さん主演でドラマ化されています。

『光の帝国』のあらすじ

記憶を無限に「しまえる」能力、未来を予知する能力、得体の知れない敵を「裏返す」能力…「常野一族」と呼ばれる彼らは皆、不思議なちからを持っていた。

彼らは何のために存在しているのか、彼らの目的とは・・・?

『光の帝国』の感想

恩田陸作品の中でも人気の高い「常野(とこの)物語」シリーズ。

その1作目にあたる本作は、常野の人たちが一体どんな力を持っているのかを紹介するものであるとともに、淡く儚いような不思議な世界観に読者を誘う序章でもあります。

ファンタジーですが、超能力ゲームのようなものや魔法を使って闘うようなものではありません。

日常の中に密かにたたずむような、どこか寂しく儚いもので、「もしかしてこんな力を持った人たちは実際にいるのでは?」と感じてしまいました。

そしてその力自体も恩田陸さんにしか思いつかないようなとても不思議な能力。

例えば1話目の「大きな引き出し」では、百人一首からシェイクスピア、果ては交響曲のスコアまで、全てを記憶することができる一家の話が登場します。

恩田陸さんはその記憶能力を「しまう」と表現し、その記憶が「響く」様子も、美しくも鮮やに描き出しています。

さらに、私が特におすすめなのは最終話の「国道を降りて…」です。

チェロ弾きの青年が月夜の下、日本の歌曲である「砂山」を悠然と奏でるシーン。大らかで凛としたチェロの音色が本当に聴こえてくるような名場面です。

本作は連作短編集ですが、どの話も読み終わった後には儚くあたたかい光に包み込まれるような読後感に浸れる、哀しくて優しい物語ばかりです。

管理人リナ

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そんな本作の魅力を、ぜひ実際に読んで味わってみてください

 

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