管理人kisa
こんにちは、kisaです!今回は江國香織さんの『きらきらひかる』を極力ネタバレなしでご紹介します。
アル中の妻とホモの夫。
そんな、ちょっと変わった夫婦にとっての友情、愛情、夫婦とは…?
『きらきらひかる』のあらすじ
私たちは十日前に結婚した。しかし、私たちの結婚について説明するのは、おそろしくやっかいである――。笑子はアル中、睦月はホモで恋人あり。そんな二人は全てを許し合って結婚した、筈だったのだが……。セックスレスの奇妙な夫婦関係から浮かび上る誠実、友情、そして恋愛とは? 傷つき傷つけられながらも、愛することを止められない全ての人々に贈る、純度100%の恋愛小説。(新潮社「きらきらひかる-江國香織/著」書籍詳細より)
『きらきらひかる』の感想
初めて読んだのは学生の頃でした。
当時の私には同性愛者の人が異性と結婚生活を送るという事が想像が出来ず、「本当にそれで幸せなの?」と思ったのを覚えています。
でも読み進めていくうちに物語の世界とは言え、自分の知らない事がこの世界ではたくさん起こって居るんだと学びました。
管理人kisa
人には色々な愛し方や家族の在り方があって、自分のやりたい人生を送るべきだなという思いになりました。
そして私が1番思ったのは「笑子の生き方が格好いい!」ということ。
恋愛小説で主人公の恋人や結婚相手に他に相手がいる作品を読むと、感情移入をしてしまい、腹が立ったり悲しくなったりする事が多いです。
でもこの作品に関しては一切そんな想いはありませんでした。
自分がアルコール依存症になっている中でも結婚相手やその恋人の事を受け入れて、どうやったら皆が幸せに過ごせるのかを考えている姿が格好良く思いました。
人間として、女性として、笑子は決して完璧ではないでしょう。
でも笑子の人の愛し方、もがきながらも懸命に生きている姿を見て勇気が湧いてきました。

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