ヒューマンドラマ

『孤独か、それに等しいもの(大崎善生)』の感想あらすじ/ 挫折、苦悩をうまく描いている

管理人リナ
管理人リナ
こんにちは、リナです!今回は大崎善生さんの『孤独か、それに等しいもの』を極力ネタバレなしでご紹介します。

挫折、苦悩・・・誰もが抱く感情をうまく描いた短編集。大崎善生さんの独特な世界観をぜひ。

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『孤独か、それに等しいもの』のあらすじ

今日一日をかけて私は何を失っていくのだろう――。孤独と憂鬱にとらえられた心にそそがれる柔らかな光。「野性時代」創刊号で圧倒的な支持を集めた佳作「八月の傾斜」を含む、再生と恢復への祈りに満ちた珠玉短編集(KADOKAWA「孤独か、それに等しいもの-大崎善生/著」より

『孤独か、それに等しいもの』の感想

短編集というと、その中のいくつかの話が面白ければそれなりにいい本だったと思うものですが、この小説はどの話をとってもすべて当たりでした。

どの話も人間の不条理な面、挫折、苦悩などが描かれ、話の序盤ではかなり鬱屈とした気持ちになるのですが、その人間ならだれでも奥底に持っているであろう感情をうまく表現しているところがすごく気持ちをひきつけます。

管理人リナ
管理人リナ
このあたりの表現の上手さが大崎善生さんの作品の魅力ですね◎

 

いずれの作品も、最終的にはそれぞれのやり方でなんとか気持ちに整理をつけて立ち直るきっかけを見つけて、これから歩んで行こうというところで終わっているのも、読んだ後に気持ちを暖かくさせてくれます。

私が5つの話の中で特に気に入っているのが、「だらだらとこの坂道を下っていこう」です。

人生の半ばを過ぎた一人の男の言い表せないつらさや孤独感などがうまく描かれていて、それを乗り越えて達観した心境になる過程もうまく描かれていると思います。

自分自身もこのような心情になることがいつかできたらいいのになぁ・・・。

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