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『こんなにも優しい、世界の終わりかた(市川拓司)』の感想/きれいで優しい世界観の物語。

管理人kisa
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こんにちは、kisaです!今回は市川拓司さんの『こんなにも優しい、世界の終わりかた』を極力ネタバレなしでご紹介します。
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『こんなにも優しい、世界の終わりかた』のあらすじ

いまさらながらに、みんなようやく気付いたのかもしれない――もとより、ぼくらに残された時間なんてそんなになかったってことに。

突然、世界は鉛色の厚い雲に覆われた。
雲間から差す青い光が注がれた町は、ひとも獣も、鳥も木も、土も水も、すべてが動きを止めてしまう。誰にも理由はわからない。あっという間に世界は冷えて、どこもかしこもが冬のようになった。
そして凍った町は少しずつ成長していた。
「ぼく」は「彼女」に会いに行くと約束した。最後に電話で話したとき、彼女はとてもおびえていた。
「もう、町には誰もいないの。」ぼくは、ならば「ぼくがそこに行くよ。そうすればもう怖くないよね?」と言った。
これを最後に電話はまったく通じなくなった。むしろこのとき繋がったことのほうが奇跡に近かったのかもしれない。
彼女の住む町まで直線距離で500キロ。
青い光を逃れ、ぼくは彼女に会うことができるだろうか。
彼女はそれまで、青い光に染まらずにいられるだろうか。(小学館「こんなにも優しい、世界の終わりかた-市川拓司/著」より

『こんなにも優しい、世界の終わりかた』の感想

最初にわたしはこの小説の題名に心惹かれました。と同時に、世界が終わることに少し恐さも感じました。

でも読んでみると全く違った気持ちが生まれてきたんです!

『世界が終わる』『世界滅亡』といった言葉からはパニック映画のようなものを想像するかもしれませんが、それとは全く違った世界観が味わえます。

市川拓司さんらしい、きれいで優しい世界観の物語。

あなたも「読む前は世界が終わってしまうなんて嫌だ」とどこかで思っていても、案外読み終わってみると違う気持ちになるかもしれません。

この小説には、ぼくと雪乃だけでなく、ぼくが雪乃に会うための旅の最中に出会った人たちの心情や繋がりが描かれています。

それぞれが皆んな、「世界が終わるときに誰と居たいか」だとか、「こうしておけばよかった」という後悔だとか、いろいろな気持ちがとても切ない気持ちにさせると思いました。

管理人kisa
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読み終わった時には自然と目に涙が・・・。

 

市川拓司さんの作品には素敵な表現がたくさん出てきて、それが大きな魅力となっていますよね。

この小説の中にもたくさん心に突き刺さるメッセージが出てきました。どれも考えさせられたり、優しい言葉であったり。

読み終わった後にもまた読みたくなりました。そして誰かに勧めたくなります。

そして共有したくもなると思います。本当に素敵な作品です。

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