『満願(米澤穂信)』の感想【ネタバレなし】

管理人リナ

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こんにちは、リナです!今回は米澤穂信さんの『満願』を極力ネタバレなしでご紹介します。

第27回山本周五郎賞受賞他、2014年ミステリー年間ランキングで驚異の3冠に輝いた珠玉のミステリ短編集。

あらすじ

満願とはすなわち、何としてでも叶えたい願いのこと。

人生を賭けるほどの激しい願いが、6つの謎を呼び起こす。“満願”を成就させようとする登場人物たちの数奇な運命とは・・・!

読んだ感想

この小説には6編の短編が収録されているのですが、そのすべてのクオリティが素晴らしい!まさに珠玉の短編集です。

管理人リナ

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短編集なのに、読み終えたあとには思わず「ふー・・・っ」と息を吐いてしまったほど、読み応えのある1冊でした。

 

中でも私が面白いなと思ったのは、「夜警」と表題作の「満願」ですね。

「夜警」は殉職した若い警察官に複雑な思いを抱く主人公が、彼の兄と対峙したことである「真実」に気付いてしまうお話。

「こんなことが実際にあり得るのか…」と、その真実に対峙した読者は呆然とするかもしれませんが、よくよく考えてみたら、程度の差はあれ身近にも十分起こり得るということが分かるでしょう。

この物語全体に「人間の業」というものが、冷たく横たわっているような感覚を抱きました。

表題作の「満願」は金貸し業を営む男を刺殺した罪で服役していた女性が主人公。表題作にふさわしい、ある意味で純粋とも言えるような執念を描いた傑作です。

管理人リナ

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全体的に暗く、背筋がゾッとするような部分もあるので、好き嫌いが分かれるかもしれません・・・

 

書評家でも知られる杉江松恋さんが巻末の解説でこう書いています。

「満願」を読んだとき、私は松本清張の有名な短篇と、それが収録された作品集を手にしたときの気持ちが蘇るのを感じた。同じように過去の読書の記憶を呼び覚まされる読者は多いはずだ。

松本清張と肩を並べるほどの作品ということですね。数々の賞・ランキングで栄光を飾ったワケがわかります。

ぜひそんな“読んで損はない1冊”を読んでみてください!

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世間の評価

やはり『粒ぞろいの傑作集』といった評価が多く見られます。ハズレがない短編集は珍しく、素晴らしいという意見が多いですね。

面白すぎて読み終わるのがもったいなく、わざとゆっくり読んだという人も!

低評価の人の意見だと「ダークな感じが苦手」という声がありますね。後味が悪い作品が好きではない人には評判は悪いかもしれません。

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こんな人におすすめ

  • ミステリ好き
  • 短編集が読みたい
  • サクッと読める短編集は苦手
  • 読み応えのある作品を読みたい
  • 話題の本を読んでおきたい

 

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