管理人kisa
こんにちは、kisaです!今回は藤堂志津子さんの『昔の恋人』を極力ネタバレなしで紹介します。
過去の恋を振り返り、それでも前に進む4人の女性たちを描いた短編集。
あらすじ
無理やり胸の奥底に押し込んだほろ苦い恋の思い出。
十数年ぶりに電話をかけてきた“昔の恋人”。あの頃を思い出し何を想うのか。
大人になった今だからわかるあの頃の自分とは。
そして彼女たちは前へ進む。
読んだ感想
『昔の恋人』をテーマに短編4編からなる小説です。
主人公は全員30~40代の女性たち。
昔の恋人と再会し、がむしゃらに恋をしていたあの頃を思い出したり、心を乱されたり。
「今は幸せ。でも過去の恋を思い出すとなんか引っかかる。」
そんな想いを昔の恋人と会って清算・整理し、前に進んでいく女性たちが描かれています。
私は昔の恋人に再会した事はないですけど、もし会ってもこの女性たちのようにはいかないかなと思います。
ケリをつけて前に進めるほど、今が幸せではないのか、まだ未熟なのか・・・。
恋愛だけでなく、色々な経験を積んだ大人の女性だからこそ!が描かれているなと思いました。
そんな大人のほろ苦いビターな恋物語がつまっています。
世間の評価
主人公たちに共感して自分に置き換えて読んだ人もいれば、淡々と進む中にも味があって良いと感じた人もいます。
ドロドロとした不倫劇・・・とか三角関係の修羅場・・・みたいなのは出てこないので、それが物足りなかった(淡々としていた)という声もありますね。
こんな人におすすめ
- 30~40代の大人の女性
- 前に進みたい人
- 忘れられない恋がある