ミステリ・サスペンス

『三月は深き紅の淵を(恩田陸)』の感想/ 謎めいた1冊の本を巡り珠玉のミステリー

管理人kisa
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こんにちは、kisaです!今回は恩田陸さんの『三月は深き紅の淵を』を極力ネタバレなしでご紹介します。

謎めいた1冊の本、「三月は深き紅の淵を」を巡る珠玉のミステリ。
恩田陸さんの小説の中でも特に評判が良い1冊です。

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『三月は深き紅の淵を』の感想

一言で言うと、「すごく不思議で、でも完璧に考え抜かれた小説である」ということ。

タイトルと同じ「三月は深き紅の淵を」という本をめぐる短編が4編入っているのですが、そのどれもが恩田陸ワールド満載!

例えば1編目は主人公が招待された会長の屋敷で一冊の希少な本を探すというミステリーで、どうなるんだろう?とページをめくる手が止まりませんでした。

読んだ人をトリコにしていく1冊の本。

「私もこんな本を読んでみたい!没頭できるような本に出逢いたい!」と思いながら読み進めました。

そして物語はクライマックスへ。

徐々に恩田陸さん独特の不思議な世界観が流れ始め、登場人物も話自体もミステリアスな雰囲気が強くなっていきました。

でもそれが不快かと言われるとそういうわけではなく、ストーリー自体の整合性よりも、むしろその不可思議な空気に魅了されている自分がいました。

また4編目は「三月は深き紅の淵を」を書こうとしている作者が主人公。

これは恩田陸さんのエッセイなのか?と思いきや、他のストーリーも展開され始めて、あっという間に恩田陸ワールドに引き込まれます。

管理人kisa
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4編目だけは少し変わっていて、他の3編ともつながる描写があったりと、少し混乱する構成になっています。

 

実はこの小説は他の小説ともリンクしていて、『三月シリーズ』と呼ばれているのも特徴。

それが「麦の海に沈む果実」と「黒と茶の幻想」。

それぞれ独立しながらもリンクしたお話になっているので、合わせて読むとより楽しめますよ!

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