『装幀室のおしごと。(範乃秋晴)』の感想を紹介!【ネタバレなし】

管理人リナ

管理人リナ
こんにちは、リナです! 今回は範乃秋晴さんの『装幀室のおしごと。』を極力ネタバレなしでご紹介します。

本を作る装幀家さんにスポットをあてた小説♪本好きとしては見逃せない1冊です。

あらすじ

装幀家として出版社で働く本河わらべはある男とコンビを組んで仕事をすることになった。しかしその男は一切、本の中身を読もうとしない男だった。

そんなんで“本の表情”が作れるの?!

ちぐはぐな装幀家コンビが巻き起こす3つのドラマが詰まった連作短編集。

読んだ感想

あまり表舞台には出てこない装幀家というお仕事にスポットをあてた小説です。

装幀家とは本の表紙やカバーのデザイン、使用する紙の種類など『本の表情』を作りだす職業のこと。

普段何気なく手にしている本ですが、表紙のデザインってイメージを作りだすものでもあるのでかなり重要なポイントですよね。

本のジャケ買いという言葉もあるくらい、表紙のデザインでその本のイメージや売れ行きも左右するものです。

主人公の本河わらべはそんなデザインを決めるにはまず本の中身を読んで、作家が伝えたいことを読み解く必要があると考える装幀家。

一方巻島は一切中身を読まないで作り上げ、それなのに手がけた本は売れるという一風変わった装幀家。

そんな二人がコンビを組むことになり、わらべは巻島に振り回されながらも装幀家として大事なことを学んでいくというお仕事小説。

もし私が装幀家のお仕事をしていたら、わらべと同じように中身を読みこんで、それをデザインに反映させるやり方をしていると思います。でも巻島の反論ややり方を見ているとそれだけじゃ足りないんだろうなと思います。

どんなに中身が良い本だって売れなきゃ読んでもらえない。意味がない。作家や出版社は生きていけない。そのために『売れる本』をつくることが巻島が考える装幀家としての役割なんですね。

まるで巻島が血も涙もないお金のことだけ考えているような人物に思えるかもしれませんが、巻島なりの本や作家への愛情が感じられるので、決して嫌な奴じゃありませんよ(笑)

わらべの真っ直ぐな性格と二人のコンビネーションが読んでいて好感がもてる本でもありますね。二人のやり取りでクスッと笑える所もあって気軽に読み進めていくことができます。

本好きな人にはぜひ読んで本の装幀にもっと興味を持てるようになってもらいたいなと思いますし、お仕事小説としても面白く読める1冊だと思います。

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世間の評価

普段はあまり表に出てこない装幀家というお仕事が知れるということで、結構評判が良いですね◎明るい気持ちになれる、ほんわかするという意見が多いです。

1ページごとの文字数が少なめで文字のサイズが大きいので、サラッと読みやすいのだと思います。

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こんな人におすすめ

  • 本が好き
  • 本に関わる仕事に興味がある
  • 装幀やデザインの仕事に就いている
  • お仕事小説が読みたい

 

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