管理人kisa
こんにちは、kisaです。今回は辻村深月さんの『ツナグ』を極力ネタバレなしでご紹介します。
生と死について考えさせられる奇跡の物語。松坂桃李さん主演で映画化もされました。
『ツナグ』のあらすじ
人生で一度だけ、死者と再会させてくれるという「使者(ツナグ)」。
様々な想いを抱えてツナグを訪れる人々。満月の夜に訪れる奇跡が心に染みる。
『ツナグ』の感想
ツナグに依頼をする4人の物語と、それをツナグの目線から描いた話からなる連作短編集です。
突然死したアイドルに会いたいと望むOLや失踪した恋人を待ち続けた男性など背景は皆違うんですが、それぞれ複雑な想いを抱えていて単純に「再会できて感動」のお話ではありません。
生と死についてすごく考えさせられる物語でした。
大切な人が死んだ時に「あの時あぁしていればよかった」と後悔しない人なんかいないですよね。
それでも死者にもう一度会うことが果たして正解なのか。
多少の後悔を抱えながら生きていくのが幸せであり、残されたものの使命なのかもしれない。
死んだ人に会いたいと願うのは生きている者のエゴなのか。それでもやっぱりもう一度会いたいと願ってしまうだろう・・・そんな想いになりました。
私は何回か号泣しました。自分と重ねあわせたり登場人物に共感したり、大切な人が死ぬ事を想像したり・・・。
管理人kisa
外で読むのはおすすめしません。家で一人静かに読んでくださいね。
ツナグに依頼をすると死者と会わせてくれる。でもそれは一生で1回だけで、死者にとってもそのチャンスは1回のみ。
あなたは誰か会いたい人はいますか?
▼ツナグ2 が発売されました!