管理人kisa
こんにちは、kisaです!今回は東野圭吾さんの『嘘をもうひとつだけ』を極力ネタバレなしでご紹介します。
加賀恭一郎シリーズ第6作品目。切ないミステリが詰まった連作短編集です。
あらすじ
バレエ団の事務員がマンションから転落。
加賀刑事は同じマンションに住む女性に疑いの目を向ける。動機も疑わしい点も見当たらないように見えるが・・・(表題作:嘘をもうひとつだけ)
読んだ感想
表題作の「嘘をもうひとつだけ」を含む全5編からなる連作短編集です。加賀恭一郎シリーズ初の短編集ですね。
短編集ということもあってさらっと読めてしまう感はありますが、ちゃんと東野圭吾エッセンスが散りばめられた1冊だと思います。
全体的に切なくなるお話が多いです。
犯人たちは捕まりたくないので『嘘』をつくわけですが、その嘘が彼らにとって大事なものを守るためにつく嘘なので、読んでいてあまり犯人を憎めずに切なくなりました。
中でも私のおすすめは「狂った計算」。
夫を交通事故で亡くした女性のもとに加賀刑事が現れ、そこから新たな事件が発覚していくという話。
この話には加賀恭一郎もびっくりのどんでん返しが待っていて、ミステリとしてよくできた作品だと思います。
世間の評価
短編集なので少し物足りなさはあるものの、全体的に評価は高い傾向にあると思います。
さらっと読めるので加賀恭一郎シリーズを読んでいない人好評ですね。中でも「狂った計算」と「友の助言」は評判が良いようです。
『容疑者Xの献身』など、後の作品にもつながったのではないかと推測する人も♪
こんな人におすすめ
- 加賀恭一郎シリーズが好き
- 短編ミステリが読みたい
- 切ないミステリが好き
- 東野圭吾さんの小説を読んでみたい