東野圭吾の隠れた名シリーズ『〇笑小説』の1冊。今回は出版・小説業界を舞台にした連作短編集です。小説好きなら面白く読めること間違いなしですね。
あらすじ
出版・小説業界を舞台に編集者や作家が起こすドタバタ劇。ブラックな笑いがちりばめられた連作短編集です。
読んだ感想
出版社の編集者や作家などの日常を、思わずニヤリとするブラックな笑いをまじえながら描いているこの小説。小説好きなら誰もが気になる業界の裏側を見れた気がします。
もちろん小説として表現を誇張している部分はあるのでしょうが、少なからずリアルな実情も含まれているんだろうなと思って読み進めました。特に編集者と作家の関係性はリアルでしょう。
本好きの人なら一度は小説家や編集者に憧れたことがありませんか?私は本を読むことが好きなので、純粋に読者の立場でいたいなと思ってその道に進みはしませんでしたが、それでも憧れの業界ではありましたね。ちょっとだけ自分を登場人物に重ねて、憧れの職業を疑似体験できた気がします(笑)
一人一人のキャラクターが個性的で、話ごとで主人公が変わるので、色々な視点で業界の裏側を見れて楽しいですね。それが連作短編集としてつながり、最後には「感動もの」としてまとまって結末となります。
12のお話から成っていますが、どの話も10~15分とかで読めてしまうと思うので、通勤電車の中でサクッと読みたい人におすすめですね。もちろん連作になっているので、長編が好きな人でも楽しめると思います。
実は同じ「〇笑シリーズ」の『黒笑小説』の登場人物が再登場しているので、先に『黒笑小説』を読むとより面白さがわかると思います。
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世間の評価
みなさん本好きだからこそでしょうか。出版業界や作家の裏側を描いたこの小説はとても評価が高いのです!「〇笑シリーズ」の中で一番!という方がほとんどで、Amazonのレビューもかなり高評価です。
思わずニヤリとしてしまう笑いがある中身もさることながら、至るところにギャグを散りばめているのも好評のもと◎例えば表紙の写真。読んだあとにじっくり見てみてください。「手がこんでいるなぁ~」と思うはずです。
こんな人におすすめ
- 電車の中でサクッと読みたい
- 出版業界に勤めている
- 読書好き
- 出版・小説業界の裏側を知りたい
- 軽く読めるものが良い